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2005年に日本呼吸器学会から刊行された咳嗽に関するガイドラインにて咳は持続期間により以下のように分類されそれぞれに応じた原因疾患があり治療法が異なります。
発症後3週間以内の咳を急性咳嗽
3~8週間の咳を遅延性咳嗽
8週間以上の咳を慢性咳嗽
まずは問診で喫煙歴、異物誤嚥(何か誤って飲み込んでないか)やACE阻害薬(高血圧のお薬)内服などの服薬歴がないか確認します。
咳についての詳しい問診をします。
湿った咳なのか?乾いた咳なのか?
咳の発症時期や発症状況を詳しくお聞きします。
その後、胸部レントゲン写真撮影と聴診を行い肺炎、肺結核、肺がん、喘息などの鑑別疾患の除外を行います。
治療
発症3週間以内の時期の咳は実際のところは急性の咳嗽なのか慢性咳嗽の始まりなのか区別する事は困難です。
そのため、まずは急性咳嗽と考え、そのほとんどの原因を占める細菌やウイルスの感染症に対する抗生物質と咳止めの投与にて治療を開始します。
遅延性咳嗽の場合は咳が3~8週間続きますがこの場合でもやはり多くはなんらかの細菌やウイルスの感染後に続く咳の場合が多いです。そのためやはり最初は抗生物質と咳止めによる加療から開始します。
しかし、それでも咳が改善せず8週間以上続く場合は慢性咳嗽と考え加療を開始します。
慢性咳嗽の原因には咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群、胃食道逆流があります。これらの鑑別のための検査は無くはありませんが、基本的にはまず治療を優先し咳が治まればそれが原因疾患と考える場合が多いです。
それでも咳が軽快しない場合は津島市民病院など近隣の中核病院へご紹介し胸部CT検査、気管支鏡検査など精密検査を実施していただき原因を検索します。